筋トレは全国民の義務にすべき


 百害あって一利なしはよく聞くが、反対の百利あって一害なしはあまり聞かない。  
今こそ胸を張って言いたい。「筋トレは百害あって一利なし」だと。
 
 気づけばプーさんのようになっている私。 プーさんはハチミツしか食べないけれど、人間はそうもいかない。 少しでも街を歩けば、濃厚な豚骨ラーメンの匂いに、焼き鳥の匂い、牛丼だっていいし、マクドナルドだってある。 早くも食の幸せを想像し始めて、脳内は孤独のグルメ状態に。 でも、私は松重豊でもなければ、ギャル曾根でもないわけで。。  そして、誘惑に負け続けた私に押された敗者の刻印が、たまりにたまった内臓脂肪というわけだ。

 「誘惑に勝つ唯一の方法は、誘惑に逆らわないこと」 これは、トマトソースパスタが主食と言って過言ではないイタリア人の言葉。 実は、トマトとパスタの食べ合わせは消化器系に甚大なダメージを負わせ、肥満を引き起こす。 彼らは、「食べる」という人生最大の喜びから目を背けない道を選んだ。潔いではないか。
 
 つまりダイエットという概念が存在しない。 ここまで長々と御託を並べてきたが、そもそも私はダイエットができない。 でも「筋トレ」ならできる。
 
 やせることを目的にするダイエットはひたすら否定の繰り返しになってしまう。 筋肉をつけることを考えるのはひたすらにプラス思考になれる。 あの忌々しい会社の階段でさえ、毎月の使用料を払って通うジムに匹敵する、筋トレマシーンに見えてくる。 重たい荷物を運んでいたって、やっていることは筋トレ。美しい上腕二頭筋も作れるし、首筋から肩にかけて美しくなっていく。
   
 毎日が楽しくなる。もちろん食事も。 海外ではもうライフワークの一環になっている筋トレだが、なにもランニングマシーンや、バーベルを挙げるのが筋トレじゃない。 日常の、ふとした動作を少しだけ意識して筋トレに変える。
 
 コスパ最強のイノベーションが「筋トレ」なのだ。



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